ずいぶん以前になりますが、はじめて浅草橋で下車して街に出たときに、自分の中で、なにかがふっとゆるむように感じたことを覚えています。
台東・中央・千代田・墨田・江東。異なる表情を持つ5区の区境にあたるこの一帯は、隅田川と神田川で区切られ、古くから武蔵国と下総国の境界でもありました。
台東・中央・千代田・墨田・江東。異なる表情を持つ5区の区境にあたるこの一帯は、隅田川と神田川で区切られ、古くから武蔵国と下総国の境界でもありました。
また、江戸時代には江戸城外郭の門「浅草御門」が置かれ、その内と外の境界ともなっていました。
実際に蔵前から日本橋、さらに神田へと散歩してみると、区境や川を越える数分おきに、街の醸し出す空気感が変わっていくのを感じることができます。
越境し、日常の論理が反転するのを体感する。
ゆるめることができなかった構えをゆるめて、つらかったことを新たに語り直し、ふたたび歩きはじめる。
浅草橋を、そんな「再起動の地」と見立て、開業の地に選びました。